ミニ・レビュー
アルベニスが「イベリア」を生み出す前、20代半ばから30代半ばまでの10年間に書いた作品集。曲によってはより一層の歯切れのよさを望みたいものもあるが、1曲目の5「ティエラの門」や6「入り江のざわめき」などでのスペイン的なリズムや旋律は自然で、7「浜辺にて」のようなロマンティックな小品も実にエレガントに聴かせている。
ガイドコメント
再びスペイン音楽に戻って来た下山静香の4枚目のアルバムは、2009、2010年に没後100年と生誕150年とが続くアルベニスを取り上げている。アルベニスの洗練されたスペイン的要素を、下山が見事に表出している。
収録曲
アルベニス:
01旅の思い出op.71
02「スペイン組曲」op.47〜グラナダ
032つのスペイン舞曲op.164
04「エスパーニャ、6つのアルバムリーフ」〜タンゴ ニ長調
05プレルーディオ (前奏曲)
06「スペインの歌」op.232〜セギディーリャス