ミニ・レビュー
管弦楽も交えて緻密に構成したパートと自在にジャズを展開するパートを巧みに配しながら生まれたのは、大平原を旅するライダーの心象風景を紡いで描き出したかのような、壮大な音のパノラマ。底流には人間の営みに潜む諸々の感情が息づき、それらを鮮烈に表わすジャズの俊英たちの演奏が見事だ。★
ガイドコメント
最重要ピアニストであるブラッド・メルドーのマスターピースに加えられるべき、ライヴ盤以外では異例の2枚組アルバム。ジョン・オブライオンとの久しぶりの共作であり、自身もオーケストレーションに苦心した意欲作だ。
収録曲
[Disc 1]
01JOHN BOY
02DON'T BE SAD
03AT THE TOLLBOOTH
04HIGHWAY RIDER
05THE FALCON WILL FLY AGAIN
06NOW YOU MUST CLIMB ALONE
07WALKING THE PEAK
[Disc 2]
01WE'LL CROSS THE RIVER TOGETHER
02CAPRICCIO
03SKY TURNING GREY (FOR ELLIOTT SMITH)
04INTO THE CITY
05OLD WEST
06COME WITH ME
07ALWAYS DEPARTING
08ALWAYS RETURNING
09HIGHWAY RIDER
演奏
ブラッド・メルドー(P) ラリー・グレナディア(B) ジェフ・バラード,マット・チェンバレン(DS) ジョシュア・レッドマン(TS) ダン・コールマン指揮 室内管弦楽団