ミニ・レビュー
南紫音のセカンド・アルバム。芳醇な音楽を奏でるひとだ。冒頭のR.シュトラウスのソナタを聴くだけでも、彼女の薫り高いロマン性やエレガンスがあふれ出ている。ピアノの江口玲の強靭な表現力に負けていないのにも感服。サン=サーンスのソナタもしかり。彼女の今後の輝かしい方向性が見える一点。
ガイドコメント
南紫音の第2弾アルバム。16歳でロン=ティボー・コンクール2位を獲得し2年後にCDデビュー、さらに2年を経て一回り大きくなった南が、現在最もはまっているというR.シュトラウスをはじめ、1900年前後の名曲を聴かせてくれる。
収録曲
01ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調op.18 (R.シュトラウス)
02亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー/ハルトマン編)
03ハバネラ形式の小品 (ラヴェル/G.キャサリン編)
04ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調op.75 (サン=サーンス)
05美しい夕暮れ (ドビュッシー/ハイフェッツ編)