ミニ・レビュー
超貴重な未発表録音で、1〜5、7曲目は彼女の初音源。1曲目は17歳、その他は25〜26歳での収録。弱音の繊細さと鬼気迫るたたみかけとの劇的な対比、伸縮自在に躍動し疾走する音楽。ソナタ第3番では内声部の扱いなど緻密な設計も聴かせ、めくるめくフィナーレに至る。圧巻です。★
ガイドコメント
1959年と1967年のドイツでの放送用録音と、1967年のベルリンでのリサイタル音源とでまとめた一枚。1959年録音は1曲だけだが貴重。ブゾーニ、ジュネーヴのコンクールに優勝して一躍脚光を浴びた2年後の録音だ。
収録曲
ショパン:
01バラード第1番ト短調op.23
02練習曲 (第4番)嬰ハ短調op.10-4
03マズルカ (第29番)嬰ハ短調op.41-4 (旧第26番)
04マズルカ (第26番)ホ短調op.41-1 (旧第27番)
05マズルカ (第15番)ハ長調op.24-2
06マズルカ (第40番)ヘ短調op.63-2
07マズルカ (第23番)ニ長調op.33-2
08夜想曲 (第4番)ヘ長調op.15-1
09夜想曲 (第16番)変ホ長調op.55-2
103つのマズルカop.59
11ピアノ・ソナタ第3番ロ短調op.58
録音
(1)59.1 (2)〜(9)67.12 (10)67.10 (11)67.3