ミニ・レビュー
卓越した演技力と声の力を持ち、「指環」のアルベリッヒなどワーグナーの諸役でずば抜けた存在感を示す島村武男。ここではイタリア仕込みのベルカントの真髄が披露される。リゴレットのアリア「悪魔め鬼め」における迫真の表現など、円熟の歌唱に舌鼓を打つ。
ガイドコメント
かつて音楽之友社から出ていたCDの再発盤。日本を代表する“ヘルデン・テノール”として、ワーグナーのオペラには欠かせない存在の島村武男が、こちらもまた高い評価を得ているイタリア・オペラでドラマティックな歌唱を披露する。
収録曲
01歌劇「道化師」〜プロローグ (レオンカヴァッロ)
02愛に満ちた処女よ (ドゥランテ)
03歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜奥さん、これが恋人のカタログ (モーツァルト)
04セレナータ (トスティ)
05最後の歌 (トスティ)
06哀れな男 (ヴェルディ)
07歌劇「アンドレア・シェニエ」〜祖国の敵 (ジョルダーノ)
08銀色に染める優雅な月よ (ベッリーニ)
09歌劇「ドン・カルロ」〜私です、カルロ様! (ヴェルディ)
10魅惑の瞳 (デンツァ)
11禁じられた音楽 (ガスタルドン)
12歌劇「リゴレット」〜悪魔め鬼め (ヴェルディ)
13歌劇「マクベス」〜哀れみも、誉れも、愛も (ヴェルディ)