ミニ・レビュー
日本語で“変容”と名付けたアルバム。リストのソナタで高い評価を受けた彼女がどのように変容していくのか。スカルラッティ、ラヴェル、ストラヴィンスキー……そこから見える鮮烈なリズムと音色へのこだわり。彼女の方向性を見据えたプログラムでステップ・アップを図った成果と言えそうだ。
ガイドコメント
北京生まれで、コンクールを経ずにキャリアを積み上げてきたユジャ・ワンの第2弾。テクニックや歌ごころなど広い音楽性が問われる選曲に、彼女の自信が表われている。見事にピアニスティックなアルバムだ。
収録曲
01「ペトルーシュカ」からの3楽章 (ストラヴィンスキー)
02ソナタ ホ長調K.380 (D.スカルラッティ)
03パガニーニの主題による変奏曲op.35 (ブラームス)
04ソナタ ヘ短調/ハ長調K.466 (D.スカルラッティ)
05ラ・ヴァルス (ラヴェル)