ミニ・レビュー
今やもっともあぶらの乗っているメゾ、キルヒシュラーガーのシューマン。すみずみまできっちりと細やかに歌い上げ、なめらかに的確に変化する歌唱。瑞々しい声質と艶やかさも魅力であり、万人にお勧め。ドイチュの伴奏も抑制された叙情性が歌手の声とピタリ。
ガイドコメント
『ヴォルフ歌曲集』に次ぐドイツ・リートは、シューマン生誕200年記念してのアルバムとなった。近年ますます磨きのかかった声と表現力が最大限に発揮された「女の愛と生涯」は、リート・ファン必聴の名唱となっている。
収録曲
シューマン:
01歌曲集「女の愛と生涯」op.42
02ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」に基づくリートと歌op.98a
035つの歌「メアリー・ステュアート女王の詩」op.135
04ニコラウス・レーナウの6つの詩とレクイエムop.90〜第7曲「レクイエム」
05歌曲集「ミルテの花」op.25
06リートと歌op.51〜第5曲「愛の歌」
07ロマンスとバラード第4集op.64〜第1曲「兵士の花嫁」
08ケルナーの12の詩op.35〜第4曲「はじめての緑」
09ロマンスとバラード第4集op.64
103つの歌op.83〜第3曲「隠者」
演奏
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(MS) ヘルムート・ドイチュ(P)