ミニ・レビュー
華麗に豪快に弾かれることが多い「展覧会の絵」だが、辻井の取り組みは正統的なもの。柔らかなタッチで丁寧に弾き進め、間も十分に取り、バランスの良い響きを紡ぐ。各曲の描き分けに腐心するよりも、純音楽的に美しさを際立たせたアプローチが光る。★
ガイドコメント
2010年3月に続く、9月発表のソロ・アルバム。1年に2枚のソロ・アルバムをリリースするという、辻井伸行の人気の高さを物語るものといえる。本作は、彼のヴィルトゥオーゾぶりがたっぷりと楽しめる曲目が並んでいる。
収録曲
ムソルグスキー:
01組曲「展覧会の絵」
リスト:
02ため息 (3つの演奏会用練習曲S144 (R5)第3番変ニ長調)
03リゴレット・パラフレーズS.434 (R267)