ミニ・レビュー
何と語り口の巧いピアノだろうか。ベテラン練木繁夫が奏でる音の小気味よさ、漆原啓子のイマジネーションを引きだし、丁々発止とやり合うアンサンブルの面白さ。ベートーヴェンのソナタの中では比較的地味な作品だが、そんなことをまったく意識させない音楽の愉しさ。いい名演だ!
ガイドコメント
漆原啓子、練木繁夫によるベートーヴェン・シリーズの第2弾。「第7番」は漆原2度目の録音となる。練達のピアニスト練木繁夫を得て、漆原のヴァイオリンも冴えている。往年のファンから初心者まで楽しめる一枚に仕上がった。
収録曲
ベートーヴェン:
01ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調op.30-1
02ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調op.30-2
03ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調op.30-3