ミニ・レビュー
2001年結成、メンバー全員が85年生まれの4人組バンドのシングル。攻撃的なリズムとギター・リフ、言葉がはじけ出す「DADA」からは、90年代ミクスチャーの音がする。彼らの演奏力の高さを保証するパワフルなナンバーだ。一方の「縷々」はしんみり聴かせるフォーク・ソング。★
ガイドコメント
全員85年生まれの4人組バンド、RADWIMPSの2011年1月発表のシングル。2枚同時リリースの「マニフェスト」「携帯電話」以来約7ヵ月ぶりとなるシングルで、心温まるヴォーカルとサウンドを堪能できる。
収録曲
01DADA
通算12枚目のシングル。この世への虚無感や混沌とした世界への苛立ちを“なぁなぁなぁなぁ……”という押し寄せるようなラップ風リリックで綴ったミクスチャー・ロックだ。甲高い金属的なギターのうねりや、重厚で刺激的な雰囲気のなかを空回りするようなドラムロールも印象的。
02縷々
微かにカントリーやフォークの要素も感じられるミディアム・スロー・ロック。ゆったりと流れるサウンドのなかで、宇宙や来世から思い出の場所まで知りたいことは尽きないという人々の探求心をストレートな感情で綴る。タイトルの「縷々」とは“こと細か”という意味。