ミニ・レビュー
2010年にはROHとMETへのデビューを果たし、まさに旬を迎えているイタリア人テノール・グリゴーロが、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニのアリアをハリのある美声で若々しく歌い上げている。特に輝かしい高音は絶品で、これこそ“パヴァロッティの再来”と称賛されるゆえんである。
ガイドコメント
2010年、コヴェント・ガーデンでの『マノン』でデ・グリューをうたって大絶賛されたグリゴーロのソニー・クラシカル専属第1弾。イタリアの有名オペラ・アリア集という王道中の王道をいく納得の一枚だ。
収録曲
01「ルイザ・ミラー」〜静かな薄明かりの夕べに (ヴェルディ)
02「愛の妙薬」〜人知れぬ涙 (ドニゼッティ)
03「リゴレット」〜さらわれてしまった! (ヴェルディ)
04「リゴレット」〜強き愛情がわしを呼んでいる (ヴェルディ)
05「ファヴォリータ」〜やさしい魂よ (ドニゼッティ)
06「ボエーム」〜冷たい手を (プッチーニ)
07「ジャンニ・スキッキ」〜フィレンツェは花咲く木のように (プッチーニ)
08「妖精ヴィッリ」〜幸せに満ちたあの日々 (プッチーニ)
09「海賊」〜ああ!そうだ、よくぞ申した…すべてが微笑んでいた (ヴェルディ)
10「海賊」〜そうだ、海賊の稲妻を (ヴェルディ)
11「仮面舞踏会」〜永久に君を失えば (ヴェルディ)
12「マノン・レスコー」〜なんとすばらしい美人! (プッチーニ)
13「トスカ」〜星は光りぬ (プッチーニ)
14「トロヴァトーレ」〜ああ、美しい人 (ヴェルディ)
15「トロヴァトーレ」〜見よ、恐ろしい炎を (ヴェルディ)
演奏
ヴィットリオ・グリゴーロ(T) ピエール・ジョルジョ・モランディ指揮 パルマ・レージョ歌劇場管弦楽団