ミニ・レビュー
気の利いたタイトルのバティアシュヴィリDG移籍第1弾。秀でた音楽性とそれを裏打ちする技術の確かさ、すでに美貌云々の形容詞を脱し一角のアーティストとしての存在を確立させた。サロネン、グリモーと共演者にも恵まれ、20世紀の政治臭芬々の作品がこれまでにない魅力的なリアルさで響く。★
ガイドコメント
バティアシュヴィリのDG移籍第1弾。ソ連邦下、何らかに抑圧を受けた作曲家の特集という、バティアシュヴィリならではのコンセプトに貫かれたアルバムだ。彼女の意欲がほとばしる注目作だ。
収録曲
01ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調op.77 (ショスタコーヴィチ)
02V&V (カンチェリ)
03組曲「人形の踊り」-7つの子供の小品〜叙情的なワルツ (ショスタコーヴィチ) (オーケストレーション:タマーシュ・バティアシュヴィリ)
04鏡の中の鏡 (ペルト)
05ヴォカリーズop.34-14 (ラフマニノフ)
演奏
リサ・バティアシュヴィリ(VN) (1)〜(3)エサ=ペッカ・サロネン指揮 バイエルン放送交響楽団 (4)(5)エレーヌ・グリモー(P)
録音
(1)(2)(3)2010.5 (4)(5)2010.11