ベートーヴェン / マーラー編:交響曲第9番「合唱」　K.ヤルヴィ / ウィーン・トーンキュンストラーo. [SA-CDハイブリッド]

ミニ・レビュー

管楽器により声部を補強、オクターヴを変更し旋律線のデコボコを整理。“編曲”と呼ぶには大袈裟で、演奏現場での“補正”に近い。否定的に捉えられてきたマーラー版も、時代精神の反映として冷静に聴ける時代となった。演奏は快速＆明晰で改変部分がよく聴こえる。

ガイドコメント

マーラーは大指揮者でもあり、作品にはさまざまに手を加えていたようで、シューマンの交響曲なども非常に興味深いものがある。今回はベートーヴェンの第九。アッと驚く改変が随所に見られる。ファン必聴の一枚だ。

収録曲

ベートーヴェン/マーラー編:

01交響曲第9番ニ短調op.125「合唱」

仕様

SA-CDハイブリッド仕様

演奏

クリスチャン・ヤルヴィ指揮ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団(現ニーダーエステライヒ・トンキュンストラー管弦楽団) スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団ガブリエーレ・フォンターナ(S) バルバラ・ヘルツル(A) アルノルト・ベズイエン(T) ラインハルト・マイヤー(BR)

録音

2006.9

封入特典

アーティストおよび作曲家

トーンキュンストラー管弦楽団
墺・ニーダーエースターライヒ州ザンクトペルテンおよびウィーンを拠点とするオーケストラ。正式にはトーンキュンストラー・オーケストラ・ニーダーエースターライヒといい、日本ではウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団とも呼ばれる。18世紀頃のウィー……

クリスチャン・ヤルヴィ
1972年、エストニアのタリン生まれの指揮者。7歳で渡米し、マンハッタン音楽学校でピアノを、ミシガン大学で指揮を学ぶ。ロサンゼルス・フィルハーモニックでエサ＝ペッカ・サロネンのアシスタントとしてキャリアをスタート。ウィーン・トーンキュンスト……

グスタフ・マーラー
1860年生まれ。1911年没。ユダヤ人で後期ロマン派を代表するオーストリアの交響曲作曲家。ウィーン大学でブルックナーの講義を受けている。ウィーン宮廷歌劇場の指揮者として活躍、メトやニューヨーク・フィルへも客演。指揮活動と並行して作曲を続け……

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
1770年生まれ。1827年没。ドイツの作曲家。祖父も父も宮廷歌手。14歳で宮廷オルガニスト。1792年ワルトシュタイン伯爵の後援でウィーンに行き、ハイドン、アルブレヒツベルガー、サリエリらに学ぶ。革新的な作風は表現の幅を拡大し、ロマン派へ……

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