ミニ・レビュー
歌詞の内容を吟味しなければ、音数を絞ったバンド・サウンドに支えられた、無駄のないヴォーカル・アルバム。が、母国イングランド(UKではない点に注目)のありようを辛辣に歌うなど、踏み込んだ主題が並ぶ。スティングと並んで、北アフリカのサンプル音源も登場。視点の広がりをうかがわせる。
ガイドコメント
前作はジョン・パリッシュとの共作だったPJハーヴェイの約2年ぶりとなるアルバム。ジョンはもちろん、同じく前作から引き続きとなるフラッドも参加。内省的だった前作とは異なり、外へと意識を向けた作品に仕上がっている。
収録曲
01LET ENGLAND SHAKE
02THE LAST LIVING ROSE
03THE GLORIOUS LAND
04THE WORDS THAT MAKETH MURDER
05ALL AND EVERYONE
06ON BATTLESHIP HILL
07ENGLAND
08IN THE DARK PLACES
09BITTER BRQANCHES
10HANGING IN THE WIRE
11WRITTEN ON THE FOREHEAD
12THE COLOUR OF THE EARTH