ミニ・レビュー
“ショパンに貢献したピアニスト100人”に、最年少で選ばれた彼女。世界が注目する15歳の、セカンド・アルバムだ。隅々まで徹底的に考え抜き、そこに自己を投影していくピアニズムが、耳慣れた作品に新しい光を与える。その自己主張の強さが諸刃の剣にならないことを祈る。
ガイドコメント
豊かなニュアンスと音楽性、そしてメカニカルなテクニックを持ち合わせた95年生まれのピアニスト、小林愛実の2ndアルバム。デビュー作も本格的だったが、今回も「悲愴」「情熱」といった重量級の作品が並ぶ。話題の一枚だ。
収録曲
ベートーヴェン:
01ピアノ・ソナタ第8番ハ短調op.13「悲愴」
02ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調op.57「熱情」
シューマン:
03子供の情景op.15