ガイドコメント
1990年生まれのシンガー・ソングライター、miwaの1stアルバム。新生活への応援ソング「春になったら」、TBS系ドラマ『獣医ドリトル』挿入歌「オトシモノ」など、シングル5曲を含む名刺代わりの一枚。
収録曲
[Disc 1]
01ありえない!!
爽やかなサウンドが心地よいポップ・ナンバー。髪型を変えても気付かず、二人の記念日も忘れてる……素気ない態度を取る鈍感な彼に対して怒りをバクハツさせながらも“その笑顔で 許しちゃうの”と綴る歌詞がキュート。
02don't cry anymore
フジテレビ系ドラマ『泣かないと決めた日』主題歌に抜擢された、記念すべきメジャー・デビュー・シングル。辛くてもあなたの声を思い出して頑張ればいつか笑えると、これから歩む道への決意と覚悟を歌うスケールの大きなナンバーだ。
03friend〜君が笑えば〜
ピアノを中心とした落ちついたサウンドが印象的なミディアム・バラード。言い出せずにいた好きという想いを綴っており、“制服のポッケ”“君の消しゴム”“教科書を忘れたあの日”など、自然に登場する学生生活を象徴するような単語が初々しい。
04春になったら
NTTドコモ「受験生応援プロジェクト」タイアップ・ソングとなった5thシングル。プロジェクトに寄せられたメッセージから綴られた歌詞は、大人へと変わる微妙な時期の心情を巧みに描いている。期待に胸が躍るようなメロディが秀逸。
05hys-
ファンキーな打ち込みのビートが新鮮なロック・ナンバー。韻を踏んだ言葉を並べ、“ヒス(=ヒステリック)”状態で愛するあなたへの不満をぶちまけ続ける歌詞が続くが、最後のワンフレーズでひっくり返すセンスはさすが。
06オトシモノ
4thシングルはTBS系ドラマ『獣医ドリトル』挿入歌に起用のドラマティックなバラード。失いかけてから気付いた大切な“オトシモノ”にもう一度光を当てるよとエモーショナルに歌い上げる、miwaのヴォーカリストとしての魅力が詰まっている。
07Dear days
変わっていく思い出の町とその町で過ごしたあなたとの日々を歌う、切なくも前向きなナンバー。はかなげな雰囲気を持つサウンドのイントロを経てから、“駅のCDショップがなくなったよ”という独特なセンスの歌い出しで一気にその詞世界へと引き込んでいく。
08醒めない夢
まどろみの中にいるようなイントロから、すぐに歪んだエレキギターが緊張感を与えるロック・ナンバー。君がいない夜を過ごすくらいならば醒めない夢を見続けたい、という悲痛な叫びにも似た想いを吐露する。細部に見せ場を作るバンド・アレンジも見事。
09chAngE
テレビ東京系アニメ『BLEACH』オープニング・テーマ起用の3rdシングル。タイトルの大文字は“アコギからエレキ”への変化を表わしており、イントロから強烈なエレキギターのリフが炸裂。miwaの新境地といえるロック・ナンバーだ。
10めぐろ川 (strings version)
メジャー・デビュー・シングルのカップリング曲。桜に彩られた目黒川を舞台にした恋物語を歌った温かなミディアム・バラード。1stアルバム『guitarissimo』にはよりドラマティックなアレンジのストリングス・ヴァージョンが収録されている。
11ハツナツ
遠距離恋愛の二人が迎える夏を描いたポップ・チューン。大きな海と太陽、そして頬を撫でる潮風をすぐそこに感じさせるような爽やかなサウンドが心地よい。ワクワク感や不安の入り混じった初々しい歌詞にmiwaの声がピッタリとはまっている。
12リトルガール
アコースティック・ギターをかき鳴らしつつ歌い上げる2ndシングル。自身の分身とも思える“ちっちゃくてギターを弾く女のコ”が“やることなすことヘンテコな世界にただ一人のあなた”に捧げる、一風変わったキュートでポップなラヴ・ソングだ。
13僕らの未来
アコースティック・ギターの素朴な味わいと、ストリングスのドラマティックな彩りが見事に融合したポップ・チューン。“遠くの学校”へ行くことではなればなれになってしまう君への想いと残された大切な時間を、男性目線で綴る歌詞が新鮮。
14つよくなりたい
アコースティック・ギターによる弾き語りで幕を開けるミディアム・バラード。“いつものバス停”“電話やメール”といった彼女らしい等身大の風景を綴りながら、新しい場所へ踏み出すために強くなるんだ、という決意を凛とした歌声で描く。
[Disc 2]〈DVD〉selections from LIQUIDROOM Live on December 8,2010