ミニ・レビュー
ホルン愛好家でなければ知らないような小品が大半を占めるが、フランセの作品におけるリズムの面白さや、ボザの「森にて」の情景描写的な味わいなどが堪能できるのは、天才奏者・バボラークの手にかかればこそ。特に技術的な困難さを感じさせないシームレスなフレージングはさすが。
ガイドコメント
第8回モーツァルト国際ピアノ・コンクールで日本人初の優勝を遂げた菊地洋子とバボラークが初めて組んだ注目のアルバム。フランス近代のホルン作品集という珍しい選曲が光る、ホルン・ファン必携の一枚といえる。
収録曲
01ヴィラネル (デュカス)
02ダンス (カントルーブ)
03ガヴォット (アムレル)
04ワルツ (マルテッリ)
05ヴェスプラル (パッサーニ)
06カノン・イン・オクターヴ (フランセ)
07ディヴェルティメント (フランセ)
08森にてop.40 (ボザ)
09カントゥコール (ビュセール)
10ロマンス ホ長調op.67 (サン=サーンス)
11ロマンス ヘ長調op.36 (サン=サーンス)