ミニ・レビュー
モンテヴェルディの核心を突いた秀演&録音。古楽グループの演奏・録音でも、英国勢からフランス、スペインなどラテン系に移り、アレッサンドリーニらの登場で本命イタリアのグループが台頭、21世紀に入るとより立体的で作品の本質にストレートに共鳴する演奏が現れた。いま最良の演奏がここに。
ガイドコメント
屈指の古楽アンサンブル、ル・ポエム・アルモニーク待望のモンテヴェルディ。バロック芸術の王道でもある大マドリガーレと正面から向き合った力作だ。この曲をパロディとして使ったマラッツォーリ「ファルファの市場」も興味深い一枚。
収録曲
モンテヴェルディ:
01マドリガーレ「今や天も地も、そして風さえも押し黙り」
02ニンファの嘆き
03タンクレーディとクロリンダの戦い
04酔狂なる協和音 (器楽合奏) (トラバーチ)
マラッツォーリ:
05「ファルファの市」
演奏
ヴァンサン・デュメストル(テオルボ,指揮) ル・ポエム・アルモニーク