ミニ・レビュー
アルゲリッチの12年ぶりのショパンの協奏曲第1番も期待に違わぬ出来だが、甘美なコルンゴルトや情熱的なグラナドスなどのレアな作品における若手演奏家たちの勢いに満ちた演奏も聴きごたえあり。互いの音楽性に触発されて、熱く火花を散らす様子が臨場感たっぷりに味わえる。
ガイドコメント
アルゲリッチ主宰のルガーノ・フェスティヴァルのライヴ録音。アルゲリッチ12年ぶりの録音となったショパンのピアノ協奏曲に注目が集まる。また、ピアノ3台による「火の鳥」など、気鋭の演奏家たちの演奏も見事。
収録曲
[Disc 1]
01ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調op.105 (シューマン)
02ロンド ハ長調op.73 (2つのピアノのための) (ショパン)
03シューマンの主題による変奏曲op.23 (ブラームス)
04ピアノ協奏曲第1番ホ短調op.11 (ショパン)
[Disc 2]
01アダージョとアレグロ変イ長調op.70 (シューマン)
02交響詩「前奏曲」 (リストによる2つのピアノ版) (リスト)
03ピアノ五重奏曲ホ長調op.15 (コルンゴルト)
04ソナタ (2台のピアノと打楽器のための) (バルトーク)
[Disc 3]
01ピアノ五重奏曲ト短調op.49 (グラナドス)
02「火の鳥」組曲 (カルロ・マリア・グリグオーリによる3台のピアノ版) (ストラヴィンスキー)
03ガーシュウィンの「ポーギーとベス」の主題による幻想曲 (グレインジャー)
04ピアノ五重奏曲op.108 (シュニトケ)
演奏
[1] (1)(4) [2] (1)(2)(4)マルタ・アルゲリッチ(P) [1] (1)ルノー・カピュソン(VN) (2)リーリャ・ジルベルシュテイン,セルゲイ・エーデルマン(P) (3)ニコラ・アンゲリッシュ,リリー・マイスキー(P) (4)ヤツェク・カスプシク指揮 スヴィッツェラ・イタリアーナ管弦楽団 [2] (1)ゴーティエ・カピュソン(VC) (2)ダニエル・リヴェーラ(P) (3)アレクサンドル・モギレフスキー(P) アリッサ・マルグリス,ルチア・ホール(VN) ノラ・ロマノフ=シュヴァルツペルク(VA) マルク・ドロビンスキー(VC) (4)スティーヴン・コヴァセヴィチ(P) ルイ・ソーヴェトル,ダニロ・グラッシ(PERC) [3] (1)ガブリエラ・モンテーロ(P) アリッサ・マルグリス,ゲーザ・ホッス=レゴツキー(VN) リダ・チェン(VA) ナタリア・マルグリス(VC) (2)ジョルジア・トマッシ,カルロ・マリア・グリグオーリ,アレッサンドロ・ステッラ(P) (3)ガブリエラ・モンテーロ,アレクサンドル・グルニング(P) (4)リーリャ・ジルベルシュテイン(P) ドーラ・シュヴァルツベルク,ルチア・ホール(VN) リダ・チェン(VA) ホルヘ・ボッソ(VC)