ミニ・レビュー
透明なのに温かい。左手のピアニストとして活躍するようになってから、ますますその境地が磨かれている彼。「フィンランディア」が見え隠れするライトの「祈り」から、最後の末吉による子守歌まで、心の深いところで燃やされる、命への讃歌となった。時宜を得た企画だ。
ガイドコメント
舘野泉のデビュー50周年記念の第2弾。吉松隆編曲の3大子守歌をはじめ、平原あゆみとの3手連弾版を収録。“鍵盤の詩人”とも評される舘野らしく、穏やかな美しさをたたえたロマンティックなアルバムとなった。
収録曲
01祈り (ライト)
02左手のための14の小品〜カンソン/ヴァルサ/デスリザンド/モディーニャ・ドラマティカ (ミニョーネ)
03「休暇の日々から」第1集〜シューマンへの祈り/お祖母さまが撫でてくれる/ミミは侯爵夫人の扮装をする/ロマンティックなワルツ (セヴラック/末吉保雄編)
04アメリーのための組曲 (ライト)
05子守歌 (シューベルト/吉松隆編)
06子守歌 (ブラームス/吉松隆編)
07子守歌 (モーツァルトの子守歌) (フリース/吉松隆編)
08いっぱいのこどもたち (末吉保雄)