ミニ・レビュー
チェロの鈴木秀美との共演で名パートナーを務めていた彼女の、ソロ・アルバム。ショパンが愛奏した1840年製のプレイエルを完全に自分の“声”にして、多彩で豊かな表情をきかせてくれる。グリンカもショパンも品格を持ち、彼女の意図した“心地よさ”を聴く者にくれる。
ガイドコメント
チェロの鈴木秀美とのコンビで高い評価を受けたフォルテ・ピアノ奏者、平井千絵の初となるソロ・アルバム。ショパンが愛奏した1840年製プレイエルでショパンとグリンカの作品を収録した。当時のパリが眼前に蘇るような美しい音色を楽しめる。
収録曲
ショパン:
01オペラ「リュウドヴィック」の主題「私は聖衣を売る」による華麗な変奏曲op.12
グリンカ:
02「祖国へのあいさつ」〜あるマズルカの思い出
03「祖国へのあいさつ」〜舟歌
04「祖国へのあいさつ」〜祈祷
05ノクターン「別れ」へ短調
ショパン:
06ノクターン ロ長調op.62-1
07ノクターン ホ長調op.62-2
08舟歌嬰ヘ長調op.60
09子守歌変ニ長調op.57
10幻想ポロネーズop.61
11マズルカ ハ短調op.56-2