ミニ・レビュー
欧米音楽界をその美貌と美声で席巻しているドゥ・ニース。魅力満載の“アルバム”第3弾は、自身ライナーに構想4年と記すとおりダウランドに始まるバロック作品の選曲から曲順まで、声の美質を見事に活かし切るもの。過去にはクリスティ、マッケラス、今回はビケットにショルも参加の豪華共演。
ガイドコメント
バロック・オペラ歌手、ドゥ・ニースのソロ第3弾。ダウランドの歌曲からバッハのカンタータまでを収め、幅の広さを印象付けている。カウンター・テノール、ショルの参加やビケット指揮のイングリッシュ・コンサートの伴奏など、注目の一枚だ。
収録曲
01さあ、もういちど、いまやさしい愛が求めている (ダウランド)
02もしうまくいかなかったらどのように? (ダウランド)
03歌劇「セルセ」〜影はこれまでなかった (オンブラ・マイ・フ) (ヘンデル)
04オラトリオ「サムソン」〜群れをなす輝けるセラフィムたちを集め (ヘンデル)
05歌劇「ディドーとエネアス」〜私が土の中に横たえられるとき (パーセル)
06歌劇「エイシスとガラテア」〜心よ、ほのかな喜びの住まい (ヘンデル)
07歌劇「ポッペアの戴冠」〜さあ、私はあなたを見て喜び (モンテヴェルディ)
08「音楽の諧謔」〜あのちょっぴり高慢な眼差しが (モンテヴェルディ)
09歌劇「ロデリンダ」〜あなたを抱かせて (ヘンデル)
10歌劇「時と真理の勝利」〜守護天使達よ、ああ、私をお守りください (ヘンデル)
11「スターバト・マーテル」〜悲しみに沈める御母は涙にくれて (ペルゴレージ)
12カンタータ第202番「消え去れ、悲しみの影」 (結婚カンタータ)BWV202〜恋にいそしみ (J.S.バッハ)
13カンタータ第208番「楽しき狩りこそわが悦び」BWV208〜羊らは安けく草はむ (J.S.バッハ)
演奏
ダニエル・ドゥ・ニース(S) ハリー・ビケット指揮 イングリッシュ・コンサート (7)(9)(11)アンドレアス・ショル(C-T)
録音
(1)〜(6)(8)〜(13)2010.8 (7)2011.1