ミニ・レビュー
シューリヒト枯淡の芸術を収めたモントルー音楽祭ライヴ。フランスの管弦楽団から明るい音色を引き出したシュテルツェルやバッハも捨て難いが、白眉はやはりブラームス。堅固な構成と絶妙なテンポ、そして聴き終わった後の深い感動は何物にも代え難い魅力である。
ガイドコメント
シューリヒトとフランス国立放送o.の、1959年モントルー音楽祭でのライヴ録音。圧倒的な推進力をみせるブラームス「交響曲第1番」ほか、グリュミオーとのバッハなどを収録。シューリヒトの個性が強烈に表われた一枚。
収録曲
014つの合奏体のための合奏協奏曲ニ長調 (シュテルツェル)
02ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042 (J.S.バッハ)
03ヴァイオリンと弦楽のためのロンド イ長調D.438 (シューベルト)
04交響曲第1番ハ短調op.68 (ブラームス)
演奏
カール・シューリヒト指揮 フランス国立放送管弦楽団 (2)(3)アルトゥール・グリュミオー(VN)