ガイドコメント
2010年発表予定だったアルバム『WooHoo』のタイトルを変更し、オリジナル13枚目のアルバムとしてリリース。2008年発表の「ずっと一緒さ」以降のシングルなど、ドラマや映画、CMタイアップ曲が目白押しだ。
収録曲
01希望という名の光 (Prelude)
ソロ名義のオリジナル・アルバムとしては通算13作目となるアルバムのプレリュードは、お得意の本人の声を重ねたコーラスが響きわたる短いナンバー。シンプルな英詞を繰り返すだけだが、未来への希望と決意を感じさせる。
02NEVER GROW OLD
“孤独のルーペ”“銀色のマタドール”“空を覆うアプローズ”など、語感が美しい独特の言葉をちりばめた歌詞をなめらかな美声で紡いだ、すべてを包み込むようなポップ・ナンバー。「三ツ矢サイダー オールゼロ」CMソング。
03希望という名の光
2010年4月リリースのシングル・ナンバー。エヴァーグリーンなメロディとなめらかな声で歌われる“だからどうぞ泣かないで”という詞に癒される。映画『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』主題歌。
04街物語 (まちものがたり) (NEW REMIX)
アルバム『レイ・オブ・ホープ』に収録のリミックス。心が弾むシティポップス・サウンドでありながら、マイナー・コードの旋律が切なさを感じさせるナンバーだ。TBS系ドラマ日曜劇場『新参者』主題歌。
05プロポーズ
憂いを帯びたメロディのラヴ・ソング。“君だけを愛し続けたい”“永遠の愛”など愛情にあふれた直球の歌詞が並ぶが、“時がいつか二人を別つまで”という最後のフレーズは噛み締めれば噛み締めるほど味わいが深くなる。
06僕らの夏の夢
のどかで大らかかつダイナミックなポップ・サウンドが心地よい、夏にぴったりのバラード・ナンバー。繊細でありながら大胆なピアノの音色と真摯でまっすぐなヴォーカルが爽快だ。アニメ映画『サマーウォーズ』主題歌。
07俺の空
本宮ひろ志の漫画作品と同タイトルだが、この曲は自宅の前に高層マンションが建ち庭からの景色が変わってしまったことを嘆く怒りの歌。従来のロマンあふれる作風とは打って変わって、ブルージィなロック・チューンに仕上がっている。
08ずっと一緒さ
「プロポーズ」同様に、甘く真摯なラヴ・ソング。“あなたとふたりで 生きて行きたい それだけで何もいらない”というピュアな心情を、穏やかなメロディに乗せたバラードだ。フジテレビ系ドラマ『薔薇のない花屋』主題歌。
09HAPPY GATHERING DAY
弾むようなメロディが印象的な、タイトルどおりのハッピーなポップ・ナンバー。“遠く離れても 心通い合う 人生はそんなに 捨てたものじゃない”というメッセージが心を温めてくれる。ケンタッキー・フライドチキン40周年記念テーマ・ソング。
10いのちの最後のひとしずく
モータウン風ブラック・ミュージックの要素を取り入れた、大人っぽいラヴ・ソング。“あなただけを 感じたい”“あなただけを 愛してる”という歌詞のリフレインが心に響く、情熱的なナンバーに仕上がっている。
11MY MORNING PRAYER
日本テレビ系『ZIP!』テーマ・ソングに起用の、爽快なポップ・ナンバー。“かすかな希望の 音を聴いておくれ”と歌う、カラ元気や前のめりなだけではない、悲しみや苦しみを経験した大人にフィットするメッセージ・ソングだ。一日の始まりに聴きたい。
12愛してるって言えなくたって (NEW REMIX)
アルバム『レイ・オブ・ホープ』に収録のリミックス。TBS系ドラマ『冬のサクラ』主題歌起用の切ないラヴ・ソングで、愛する人を想う気持ちを雪景色にたとえ、春(=愛する人)を待つという健気な心情を描いている。
13バラ色の人生〜ラヴィアンローズ
エディット・ピアフの代表曲のカヴァー。男声合唱団が歌っているかのような豪華なコーラスが印象的だが、すべての声は山下達郎本人によるもの。しなやかな美声を存分に堪能できる。TBS系『ブロードキャスター』テーマ・ソング。
14希望という名の光 (Postlude)
ソロ名義としては通算13作目となるオリジナル・アルバム『レイ・オブ・ホープ』のポストリュード。メロディや本人の声を重ねたコーラスで構成されているところもプレリュードと同じだが、メイン・ヴォーカルの伸び伸びとしたアドリブ風アレンジが実にエンディングらしい。