ミニ・レビュー
帯やジャケットだと内容がわかりづらいが、要するにメインが「展覧会の絵」というアルバム。ド迫力よりもVPOの艶やかさや、細部の工夫ある表情などが特に耳につく。「前奏曲」もなかなか個性的だ。協奏曲を弾いているシュミットは美音で聴かせる。
ガイドコメント
世界遺産でもあるシェーンブルン宮殿の庭園で開催された“夏の夜のコンサート2011”での演奏を収録。ゲルギエフの的確な指揮でVPOが豊かに歌う、ウィーンの初夏を彩る爽やかな夜のひとときが楽しめる。
収録曲
01前奏曲 S.97 (リスト)
021楽章の協奏曲 (ニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲ニ長調op.6による) (クライスラー)
03劇付随音楽「クオレマ (死)」〜鶴のいる風景op.44-2 (シベリウス)
04組曲「展覧会の絵」 (ムソルグスキー/ラヴェル編)
05ポルカ・シュネル「ドナウの岸辺より」op.356 (J.シュトラウス2世)
演奏
ワレリー・ゲルギエフ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (2)ベンヤミン・シュミット(VN)