ガイドコメント
通算18枚目のアルバム。CM初出演で話題のペプシネックスCM曲「さよなら傷だらけの日々よ」と同夏篇「C'mon」、アニメ『名探偵コナン』映画&TVテーマ、世界水泳テーマの新録版「ultra soul 2011」など、充実のラインナップだ。
収録曲
[Disc 1]
01C'mon
ドライななかにも癒しや希望を秘めたようなミディアム・ロック・チューン。東日本大震災の影響がうかがえる“ゆっくりでいい さあ行きましょう”のフレーズで励まし、“カモン!”で負けん気を呼び起こす。自ら出演の「ペプシネックス」CMソング。
02さよなら傷だらけの日々よ
本人たち出演の「ペプシネックス」CMソングに起用された48thシングル。ヘヴィなギター・リフを駆使しながらも、爽快さとスピードを感じるロック・チューンとなった。苦悩に暮れた日々を捨て、次の世界へ目指す気概を歌っている。
03ひとしずくのアナタ
恋へのわずかな欲望を“ひとしずくのアナタでいい ください”と描写した詞に納得。印象的なギターのアルペジオや彼らには珍しい打ち込みやヴォイス・エフェクトを駆使した、野性味あふれるロック・チューンだ。
04Homebound
「Calling」「HOME」あたりの路線の、懐かしさと安堵が漂うロック・バラード。時は流れ数々の出会いや別れを経てもリセットできる、なじみ深い故郷への想いを綴る。郷愁を感じるほろ苦いアレンジだ。TBS系『NEWS23クロス』エンディング・テーマ。
05Don't Wanna Lie
映画『名探偵コナン 沈黙の15分』主題歌として書き下ろされた49thシングル。大切な瞬間(=モーメント)には自分に素直であれと伝えてくれる。劇的ではなくとも説得力に長けた、B'zならではのミディアム・ロック・チューンだ。
06DAREKA
一人きりじゃ何も意味がない……僕を知っている誰かに応えてほしい心境を綴る。外国人サポートの面々による“こたえてくれ〜”以下のコーラスとラストの“誰かーッ”という稲葉の叫びが印象的な、生命力と喜びを感じる快活なロック・チューンだ。
07ボス
グルーヴィなギター・サウンドで展開するミディアム・ロック・チューン。怠惰な国のトップのありさまを描いた詞は、震災前後の迷走する日本の首脳への強烈な揶揄だ。“期待したのは誰?”と民衆の態度にも疑問を呈しながら、“アイムソーリー”(=総理)と断罪する。
08Too Young
ウッドベースやウーリッツァー、ホーンなどで派手めに飾ったジャズ歌謡風ロック・チューン。“Too Young”のコーラスや腰を揺らせるようなギターはまさに昭和歌謡テイストだが、古臭さはそれほどない。若さの代償を歌う稲葉の歌唱とのマッチングは新鮮だ。
09ピルグリム
読売テレビ・日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』エンディング・テーマ。巡り巡っての出会いや別れを経て、前へ、素晴らしい日々へとたどり着く人生を“ピルグリム”(巡礼者)と表現。向かい風へ立ち向かうような強さと推進力に満ちたミディアム・ロックだ。
10ザ・マイスター
ゴリゴリしたボトムとアッパー・ビートで展開するGS風ロックンロール。始めたら辛くても“オレはマイスターなんだ”と言い聞かせて、とことん最後までやりとおせ! と熱く語る。高揚感誘う熱血ソングだが、サウンドには楽しげな雰囲気も感じられる。
11デッドエンド
寂れた街風景を想起させるイントロやズンズンと浸食するようなボトム&ヘヴィなギターが印象的な、武骨なミディアム・ロック・チューン。限界を知り袋小路(=“デッドエンド”)に行き詰まっても、それを含めて愛する人生だと説く、B'z流人生訓だ。
12命名
生を受けた新たな命に希望への道筋を与える、命名について語ったミディアム・スロー・ナンバー。想いを注いで命名した時の気持ちを忘れないでと伝える、子を育て守る親へのメッセージ・ソングだ。清らかなストリングスのイントロが印象的。
13ultra soul 2011
31stシングルのテレビ朝日系『世界水泳』初年度テーマ・ソングを放送10周年記念に再録した2011年版で、テレビ朝日系『世界水泳上海2011』テーマ・ソング。時を経てもキラー・フレーズ“ウルトラソウル! ハイ!”のシャウトは色褪せずパワフルなままだ。
[Disc 2]〈DVD〉〈MUSIC VIDEO〉
01C'mon
02さよなら傷だらけの日々よ
03Don't Wanna Lie