レニー・クラヴィッツ / ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ

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レニー・クラヴィッツ / ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ
CD
ミニ・レビュー
通算9作目、レコード会社を移籍しての3年ぶりの自己プロデュース作。ちょっとレトロな、粘り腰のロック曲集と言えそうで、基本路線は変わりない。両親と自分を題材に、キング牧師の名も出てくる「ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ」はなかなかグっとくる。ジェイ・Zが参加した曲も。
ガイドコメント
2011年夏にレニー・クラヴィッツが発表した通算9枚目のアルバム。本人が作詞、全楽器の演奏、プロデュースを手がけたもので、独特のギター・リフや叙情性豊かなサウンドが際立つ仕上がりとなっている。「スタンド」ほかを収録。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    13位 (2011/8/22)  ⇒  12位 (8/29)  ⇒  29位 (9/19)
  • TOWER RECORDS 新宿 アルバム総合
    14位 (2011/8/22)  ⇒  11位 (8/29)
  • TOWER RECORDS 札幌 アルバム総合
    6位 (2011/8/22)  ⇒  10位 (8/29)
  • TOWER RECORDS 大阪 アルバム総合
    8位 (2011/8/22)  ⇒  10位 (8/29)
  • TOWER RECORDS ロック&ポップス アルバム
    2位 (2011/8/22)  ⇒  2位 (8/29)  ⇒  9位 (9/5)  ⇒  12位 (9/12)  ⇒  11位 (9/19)
収録曲
01BLACK AND WHITE AMERICA
2012年発表の3年ぶりとなる通算9作目、ロードランナー移籍第1弾アルバムのアルバム・タイトル曲となった冒頭曲。ゴージャスなホーンの音色がアルバムの幕開けにふさわしい、ソウルフルなナンバーとなっている。
02COME ON GET IT
エモーショナルなヴォーカルと激しいギター・ソロが印象的な、エネルギッシュかつストレートなロック・ナンバー。“おまえの愛に俺は夢中 だからいただきに行くぜ”など終始“俺様”な歌詞だが、ところどころ気弱な部分がうかがえるところがユーモラスだ。
03IN THE BLACK
青空のように爽快なキーボードの音色と少し乾いたスモーキーなヴォーカルが心地よいロック・ナンバー。“おまえとなら、格好つけることもない”“おまえとなら、文句なしにハイになれる”と歌う、恋人への信頼と愛について歌ったハッピー・ソングだ。
04LIQUID JESUS
「イン・ザ・ブラック」での乾いた歌声とは対照的な、憂いを帯びたセクシーさ満点のヴォーカルで愛する人への叶わぬ思いを湛えた歌詞を紡いでいる。レニーの幅広い表現力にあらためて脱帽させられるソウル・チューンだ。
05ROCK STAR CITY LIFE
“ロックスターばりのシティ・ライフを送る、高飛車な彼女”について綴ったロック・チューン。低音を効かせたベース・ラインとノイジーなギターの音色、アグレッシヴなヴォーカルが絶妙に相まった、疾走感あふれるナンバーだ。
06BOONGIE DROP
ジェイ・ZとDJミリタリーをフィーチャーした、緊張感あふれるサウンドにゾクゾクさせられるレゲエ・チューン。タイトルの「ブンギー」とは、バハマ語で尻の意味。妖しい魅力を放つ夜のダンスホールを舞台にした、浮ついた歌詞が猥雑だ。
07STAND
“あきらめちゃいけない きっと明日に会えるから また立ち直れるはずだから”など、ポジティヴな言葉が並ぶ前向きで明るいロック・チューン。ソウルフルなサビのフレーズは繰り返し聴きたくなるし、歌いたくなる。
08SUPERLOVE
“ほしいんだ、おまえのハンパじゃない愛が”と繰り返す、情熱的なラヴ・ソング。囁くように歌うヴォーカルがとにかくセクシー。それに呼応するかのような重低音を効かせたベース・ラインが大人の色香の魅力をさらに開花させているソウル・チューンだ。
09EVERYTHING
エモーショナルかつソウルフルなヴォーカルに生命力を感じる、生きる活力が沸いてくるパワフルなナンバー。“おまえは俺にすべてをくれる”と恋人への絶大な信頼を寄せる歌詞からは、愛の持つパワーの偉大さを感じることができる。
10I CAN'T BE WITHOUT YOU
“おまえのいない一日は、もうこれいじょう味わいたくない”と切々と訴える、悩ましげなラヴ・ソング。淡々としたリズムを刻むベース・ラインとシリアスなサウンドを形作るピアノの音色が、情熱的なヴォーカルをより引き立てている。
11LOOKING BACK ON LOVE
シンセサイザー(シーケンシャル・サーキット プロフェット5)の即興っぽい長いソロが印象的なソウルフルなロック・チューン。タイトルを訳すると「あの恋を振り返ってみる」だが、過去の思い出をひきずったままの男が、それでも前へ進もうとしている歌だ。
12LIFE AIN'T EVER BEEN BETTER THAN IT IS NOW
今の自分がここにあることに感謝し、“ジェイム・ブラウン流で”正義のために立ち上がろうと訴えるメッセージ・ソング。トロンボーン・ショーティ によるトロンボーンの音色がより楽曲をファンキーに盛り上げている。
13THE FAITH OF A CHILD
「ライフ・エイント・エヴァー・ビーン・ベター・ザン・イット・イズ・ナウ」同様に、平和を願い“力を合わせよう 俺たちはひとつの大家族”と歌うメッセージ・ソング。すべてを包み込むような大らかな歌声で、穏やかなメロディを紡ぐバラードだ。
14SUNFLOWER
カナダ出身のラッパー、ドレイクをフィーチャーしたナンバー。スペーシーなキーボードの音色や緊張感のあるフレーズを挟み込むホーンに、サンバのリズムが入るという、珍しい“素材”の組み合わせのソウル・チューンだ。
15DREAM
すべてを包み込むような大らかな歌声と穏やかで優しいメロディ、柔らかなピアノの音色が絶妙にマッチしたバラード。“心の中にいる神が いつもおまえを見守っている”など、温もりに満ちたメッセージが詰まっている。
16PUSH
“今日は頑張ってみようか もっといい日になるように”という前向きな歌詞と躍動感あふれる爽快なサウンドがマッチした、心地よいソウル・チューン。アッパーなホーンの音色、アグレッシヴなピアノのタッチ……音のひとつひとつが生き生きとしている。
17LOVE CASINO
アルバム『ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ』の日本盤ボーナス・トラック。歌詞は恋愛をカジノにたとえた、“すべてを失くした”男の悲しい物語だが、躍動感に満ちたベースの音色とアグレッシヴな歌声は悲しいというより開き直りともとれるアッパーさだ。
(17)ボーナストラック
封入特典
  • 解説・歌詞・対訳
アーティスト
  • レニー・クラヴィッツ
    1964年5月26日生まれ、米・ニューヨーク出身のミュージシャン/俳優。本名はレナード・アルバート・クラヴィッツ。89年にアルバム『レット・ラヴ・ルール』でデビュー。マドンナとの共作「ジャスティファイ・マイ・ラヴ」のプロデュースで注目され、……
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