ミニ・レビュー
現代オーケストラで古楽器奏法を取り入れた、最近では定番の型。その意味ではいっそう小気味よい第8番が相性が良い。「田園」も美しい。特に第1、第2楽章の柔らかく落ち着いた響きがナガノらしい。また、第2楽章は弦楽器に弱音器を付けた解釈。朗読付き。
ガイドコメント
ケント・ナガノとモントリオールso.によるベートーヴェン・シリーズの第3弾。交響曲第6番「田園」ほか現代におけるベートーヴェンの意味を強く意識した選曲で、古楽奏法を取り入れたスリムで引き締まったベートーヴェン像を提示している。
収録曲
ベートーヴェン:
[Disc 1]
01交響曲第8番ヘ長調op.93
02大フーガ変ロ長調op.133 (弦楽合奏版)
[Disc 2]
01交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」
02デヴィッド・スズキによる朗読「相互依存宣言」 (英語版)
03デヴィッド・スズキによる朗読「相互依存宣言」 (仏語版)