ミニ・レビュー
初ソロ・アルバムである。何よりもベッリーニやドニゼッティのアリアは圧巻。マリア・カラスを彷彿させるドラマティコ的声質に加え、コロラトゥーラ的な快活なテクニック、そして情熱的な表現力など、久々の“大物”出現の手応えを痛感。グノーやマスネなどフランスものも十全。必聴必携の一点。
ガイドコメント
実力と美貌を兼ね備えたソプラノ、マチャイゼのソロ・デビュー盤。2008年のザルツブルク音楽祭、ネトレプコの代役での華々しい登場以後、注目を集めるマチャイゼの実力を存分に楽しめる。マリオッティの指揮も流麗そのもの。
収録曲
01歌劇「マノン」〜さようなら、私たちの小さなテーブル (マスネ)
02歌劇「ロメオとジュリエット」〜私は夢に生きたい) (グノー)
03歌劇「アデルソンとサルヴィーニ」〜暗い黒雲の後に (ベルリーニ)
04歌劇「イタリアのトルコ人」〜このわびしく質素な服が (ロッシーニ)
05歌劇「ロメオとジュリエット」〜神よ、何という戦慄が (グノー)
06歌劇「ランメルモールのルチア」〜静かなる夜 (ドニゼッティ)
07歌劇「連隊の娘」〜高い身分と豪勢な暮しに-フランス万歳 (ドニゼッティ)
08歌劇「シャモニーのリンダ」〜この私の心の光 (ドニゼッティ)
09歌劇「夢遊病の女」〜ああ!彼が他の女性を祭壇に導く前に (ベルリーニ)
10歌曲「カディスの娘たち」 (ドリーブ)
演奏
ニーノ・マチャイゼ(S) ミケーレ・マリオッティ指揮 ボローニャ歌劇場管弦楽団,ボローニャ歌劇場合唱団