ミニ・レビュー
デビュー6周年にあたる“9月14日”にリリースされたベスト。「BEYOND〜カラダノカナタ」(2008年)より、約3年半の間にリリースされたシングル曲をはじめ、3曲の新ヴァージョンを収録。“スーパー・パフォーマンス・グループ”として数々のステージを沸かせてきたその軌跡を堪能できる。
ガイドコメント
デビュー6周年にあたる2011年9月14日リリースのベスト・アルバム。「BEYOND〜カラダノカナタ」以降、約3年半の間にリリースされたシングル曲に加え、「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」「ハレルヤ」など3曲の新ヴァージョンを収録。
収録曲
[Disc 1]
01BEYOND〜カラダノカナタ
グルーヴィなアッパー・ビートが印象的なロック・バンド・テイストの18thシングル。心のリミッターを外して未来へ突き進めといった勇気を与えるメッセージを、夏の季節感いっぱいのパンキッシュな縦ノリのサウンドで描写している。
02MUSIC!!!
ハッピーで陽気な空気に満ちた19thシングル。ファンキー・ジャズやヒップホップ、カントリー風の要素までも漂うポジティヴなポップで、サウンドに後押しされてか歌唱もワイワイと楽しげだ。音楽は大きな力となる! がテーマ。
03旅ダチノウタ
コモリタミノルの良質なポップ感が表出した20thシングル。旅立ちに際して、これまでの感謝や想いを綴ったミディアム・バラードだが、日高のラップ・パートを組み込むことでAAAらしさを生んでいる。包み込むようなハートウォームなナンバーだ。
04Break Down
うねるビートが疾走するなか、艶のある宇野の歌唱と日高の鋭利なフロウが交差するハイテンションなクラブ・ダンサー。傷ついても諦めず挑み続けろと力と勇気を与えてくれる。ブレイクビーツ風なフックも興奮を誘う。TBS系ドラマ『帝王』主題歌起用の21stシングル。
05Hide-away
元Every Little Thingの五十嵐充作曲の22ndシングル。自分を潜めてきっと進むべき道を探し出すという意志を歌った、4つ打ち系のダンサブルなナンバーだ。センチメンタルながらもキャッチーなメロディ・ラインが魅力。
06Heart and Soul
23rdシングルとなった、ためらわずに相手へ向かって駆け出せと背中を押すアッパー・ダンス・チューン。情熱にみなぎるアグレッシヴなサウンドと切れ味鋭いラップ・パートで冬の力強さを描いた、AAAらしいウィンター・ソングだ。
07逢いたい理由
作曲を担当した小室哲哉復帰第1作となる24thシングルで、第52回日本レコード大賞優秀作品賞曲。君に逢いたい想いを巡る葛藤を綴っている。軽快なドライヴ感を活かした若々しいメロディが、恋のはかなさを絶妙に感じさせるナンバーだ。
08負けない心
テレビ朝日系ドラマ『崖っぷちのエリー〜』主題歌となった小室哲哉プロデュース第2弾の25thシングル。宇野&伊藤の女性ヴォーカルの掛け合いが映える爽快なダンサーで、切り込んでくる日高光啓のラップが奏功。大事なものをつかむまでは負けるなと励ましてくれる。
09PARADISE
開放的なサウンドに乗せて、笑顔になれる場所(=“PARADISE”)へ来なよと誘う。TRF「CRAZY GONNA CRAZY」風シンセ・ブラスを添えた、ポジティヴなダンス・チューンだ。小室哲哉プロデュース第3弾となる26thシングル。
10ダイジナコト
小室哲哉制作第4弾の27thシングル。繊細ではかない鍵盤を背景にしたセンチメンタルなヴァースから伸びやかな広がりをみせるフックへの展開にラップ・パートという組み合わせは、globe風のまさに小室サウンド。好きという思いが大事と説くメッセージも清々しい。
11No cry No more
TRF「CRAZY GONNA CRAZY」2011年版と呼べそうな、活力と開放感に満ちたダンサブルな28thシングル。ファンキーな要素を盛り込んで、しっかりとAAAサウンドに昇華。地球は僕らをどうにか守ってくれるという一節は、実に小室らしい。
12CALL
イトーヨーカドーCM起用の29thシングル。文字で交わすだけでなく直接素直な気持ちを伝えに行こうと、現代コミュニケーションの不安への解決策をアドヴァイス。打ち込み系アッパー・ビートと明るい声色の相性もよい、フレッシュなダンス・チューンだ。
13ハレルヤ
TBS系ドラマ『ガチバカ!』オープニング起用の5thシングル。h-wonderによる爽やかなファンキー・ポップで、新しい未来を終わらない夢を描き続けようというフレーズはウェディング・ソングにも使えそう。伸びやかなフックと“ヘイ!”の掛け声が清々しい。
14ハリケーン・リリ、ボストン・マリ
真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)が詞曲を手掛けた、“リリマリ”の愛称で知られる7thシングル。独創的な詞世界が示すのは、自分の人生は自分らしく生きろのメッセージか。ライヴでのタオル振り回しもおなじみの、テレビ朝日系ドラマ『7人の女弁護士』主題歌。
15Get チュー!
“チュ・チュル・チュー”のコーラスと陽気なポップ・サウンドが印象的な13thシングル。愛がつながるとびっきりのチューをしよう! というポジティヴなメッセージが楽しい。宇野実彩子がメイン・ヴォーカルを担当した、ハウス「フルーチェ」CMソング。
[Disc 2]〈DVD〉〈Music Clip〉
01BEYOND〜カラダノカナタ
02MUSIC!!!
03旅ダチノウタ
04Break Down
05Hide-away
06Heart and Soul
07逢いたい理由
08負けない心
09PARADISE
10ダイジナコト
11No cry No more
12CALL
[Disc 3]〈DVD〉「世界へつなぐ,未来へつなぐMUSIC!!!」〜幼稚園/保育園編〜