ミニ・レビュー
震災以降積極的に被災地を訪れている中発表された約3年半ぶりとなる3曲入りシングル。一発で録音したかのような瞬発力を含んだ分厚い音の塊にうちのめされる。歌詞がすべて日本語なのも印象的で、TOSHI-LOWから発信される震災前後の思いがダイレクトに伝わってくるのもいい。
ガイドコメント
BRAHMANの2011年9月発表のシングル。タイトル曲「霹靂」は静かな祈りにも似たメロディ・ラインから幕を開ける、じわじわと希望を感じさせてくれるナンバー。彼らが今何を打ち鳴らそうとしているのか、その答えがここにある。全3曲収録。
収録曲
01賽の河原
テンポの上下を繰り返しつつ、テクニカルな変拍子も使った変則的な構成が耳を引くナンバー。複雑なバンド・アンサンブルは、ストイックな彼らの姿勢が表われているよう。張り裂けそうな緊張感に満ちたシャウトとキャッチーなメロの融合も新鮮だ。
02最終章
03霹靂
4枚目のシングルのタイトル・ナンバーとして発表された、東日本震災以降大きな変化を遂げた彼らの姿勢を象徴したといえるナンバー。ゆったりとしたテンポで、ストーリー性に満ちた壮大なスケール感を描き出した5分以上の大作だ。