ミニ・レビュー
86年晩年の重要作、TUTUのリマスター盤と同年の、ニースでの未発表ライヴ音源の2枚組である。TUTUはいささか作り込みがすぎたせいなのか、世評は低めの感がある。しかし、その完成度の高さは決して現在でも色褪せてはいない。マイルスの生涯ベストテンにはぜひ入れたい作品だと思うが、どうだろうか。★
ガイドコメント
長年在籍したCBSを離れ、ワーナーで最初に発表した意欲的なアルバム。マーカス・ミラーにバックトラック制作の大部分を委ね、トランペッターに徹したマイルス。80年代の空気を多分に含んだ傑作だ。
収録曲
[Disc 1]
01TUTU
02TOMAAS
03PORTIA
04SPLATCH
05BACKYARD RITUAL
06PERFECT WAY
07DON'T LOSE YOUR MIND
08FULL NELSON
[Disc 2]
01OPENING; THEME FROM JACK JOHNSON|SPEAK|THAT WHAT HAPPENED
02NEW BLUES
03MAZE
04HUMAN NATURE
05PORTIA
06SPLATCH
07TIME AFTER TIME
08CARNIVAL
演奏
[1] マイルス・デイヴィス(TP) 他 [2] マイルス・デイヴィス・オクテット