ミニ・レビュー
蓄音器専門店ならではの入念な復刻でSP盤が生き生きと蘇る。歴史的な大歌手カルーソーの歌声を鮮烈な音で聴けるのが凄い。20世紀初頭のアコースティック盤の音溝からEMGinnのサウンドボックスが拾い出した音はじつに繊細だ。「道化師」の絶唱に心を奪われる。
ガイドコメント
20世紀を代表するテノール歌手、カルーソーのミラノ時代の録音を中心に収録。チレア伴奏で初演も務めた「アドリアーナ・ルクヴルール」、レオンカヴァルロ伴奏の献呈曲「朝の歌」ほか、貴重な録音が目白押しだ。
収録曲
01「愛の妙薬」〜人知れぬ涙 (ドニゼッティ)
02「ゲルマーニア」〜ああ、ここに来て-愛しき目をとじたもうな (フランケッティ)
03「トスカ」〜星は光りぬ (プッチーニ)
04「イリス」〜窓を開けよ (マスカーニ)
05「道化師」〜衣装を着けろ (レオンカヴァルロ)
06もはやきみを愛さず (デンツァ)
07私の歌 (トスティ)
08「アドリアーナ・ルクヴルール」〜ちがう、お前は女王よりも、もっと高貴だ (チレア)
09「愛の妙薬」〜人知れぬ涙 (ドニゼッティ)
10朝の歌 (レオンカヴァルロ)
11「真珠採り」〜耳に残る君の歌声 (ビゼー)
12いにしえ (カルーソー)
13ピエタ・シニョーレ (ストラデッラ)
14「セルセ」〜オンブラ・マイ・フ (ヘンデル)
15「ラ・ボエーム」〜ああ、麗しの乙女 (プッチーニ)
16「ラ・ボエーム」〜古き外套よ (プッチーニ)
演奏
エンリコ・カルーソー(T) (1)〜(7)(11)サルヴァトーレ・コットーネ(P) (8)フランチェスコ・チレア(P) (10)ルッジェロ・レオンカヴァルロ(P) (12)(16)ウォルター・B.ロジャース指揮 ビクター管弦楽団 (13)ジョセフ・パステルナック指揮 ビクター管弦楽団 (14)フランシス・ラピティーノ(HP) ジョセフ・パステルナック指揮 ビクター管弦楽団 (15)ジェラルディン・ファーラー(S) ウォルター・R.ロジャース指揮 ビクター管弦楽団
録音
(1)〜(4)02.4 (5)(6)02.11 (7)(8)02.12 (9)03.4 (10)(1