ミニ・レビュー
響きを融け合わせて情色織りなす幻想の音の姿ではなく、隅々までクリアにピアニスティック、個々の音の形が関係明瞭かつ鮮やかな動きを作って耳に届く。耽るよりは閃きを追って遊ぶ心地よさ。光や色がそこかしこ明滅する森の情景などじつにすっきりと耳が立つ。初稿による幻想曲終楽章も興味深い。
ガイドコメント
ハンガリー出身のピアニスト、シフによるシューマン・リサイタル・アルバム。「精霊の主題による変奏曲」や「蝶々」などを収録。絶頂期を迎えたシフが豊かな感性と完璧なテクニックで珠玉の演奏を披露している。