ミニ・レビュー
N響から粋なニュアンスを引き出すデルヴォーの指揮に舌を巻く。ドビュッシーで弦楽パートが醸し出す上品な風情や、デュカスでの垢抜けたオケの身のこなしなど絶品である。ハイドシェックの優美なピアノをフィーチャーしたモーツァルトの24番も捨て難い。
ガイドコメント
2011年10月に創立85周年を迎えたN響、過去の選りすぐりの名演をCD化する記念シリーズ。1978年にデルヴォーが振った演奏を収録。色彩感覚に富んだフランス的な指揮をはじめ、ハイドシェックとの共演によるモーツァルトは聴きもの。
収録曲
[Disc 1]
01ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491 (モーツァルト)
02ハープシコード組曲第7番ト短調HWV432〜パッサカリア (ヘンデル/ハイドシェック編)
03交響曲第3番ハ短調op.78「オルガン付き」 (サン=サーンス)
[Disc 2]
01牧神の午後への前奏曲 (ドビュッシー)
02夜想曲〜雲 (ドビュッシー)
03夜想曲〜祭 (ドビュッシー)
04交響詩「魔法使いの弟子」 (デュカス)
05組曲「鏡」〜道化師の朝の歌 (ラヴェル)
06ボレロ (ラヴェル)
演奏
ピエール・デルヴォー指揮 NHK交響楽団 [1] (1)(2)エリック・ハイドシェック(P) (3)アンドレ・イゾアール(OG)