ミニ・レビュー
有名曲とそうでないものを混ぜ込んだ、ちょっとひねった企画アルバム。オッターの歌までも入っている。ホープのソロはしなやかさと自在さ、集中力と気迫とを存分に発揮しながら突き進む、なかなか胸のすくもの。その他の共演者も良い。存在価値の高いCD。
ガイドコメント
鬼才、ホープによるドイツ・グラモフォンからの4枚目。名ヴァイオリニストとして後世に名を残すヨアヒムへのオマージュとして、ヨアヒムが活躍していた時代の作品を集めたアルバム。ロマン派への想いがこもった一枚だ。
収録曲
01ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op.26 (ブルッフ)
02ロマンスop.22-1 (クララ・シューマン)
03F.A.E.ソナタ〜スケルツォ ハ短調 (第3楽章) (ブラームス)
04ロマンスop.2-1 (ヨアヒム)
05ハンガリー舞曲第1番ト短調 (ブラームス)
06夜想曲op.12 (ヨアヒム)
07ハンガリー舞曲第5番ト短調 (ブラームス)
08水の上で歌うD.774 (シューベルト/ホープ編)
09宗教的な子守歌op.91-2 (ブラームス)
10ユーモレスクop.101-7 (ドヴォルザーク)
演奏
ダニエル・ホープ(VN,VA) (1)(5)〜(7)(10)サカリ・オラモ指揮 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 (2)〜(4)(8)セバスチャン・クナウアー(P) (9)アンネ=ソフィー・フォン・オッター(MS) ベンクト・フォシュベリ(P)