ミニ・レビュー
凄いピアニストが現れたものである。日本式に言えば、2012年で成人式を迎えたばかりのグローヴナー。まさに鮮烈なるデビューだろう。とにかく楽器が体の一部と化しているんじゃないかと思わせるほど、自在かつ軽やかで俊敏に指が駆け回り、まるで口でそうするように音が喋りまくる。★
ガイドコメント
92年生まれのイギリス人ピアニスト、グロヴナーのメジャー・デビュー作。ショパンの「スケルツォ」と「夜想曲」を交互に置き、リストとラヴェルで締めくくるという凝ったプログラムを披露。完璧なテクニックが堪能できる。
収録曲
01スケルツォ第1番ロ短調op.20 (ショパン)
02夜想曲第5番嬰ヘ長調op.15-2 (ショパン)
03スケルツォ第4番ホ長調op.54 (ショパン)
04夜想曲第19番ホ短調op.72-1 (ショパン)
05スケルツォ第3番嬰ハ短調op.39 (ショパン)
06夜想曲第20番嬰ハ短調 (遺作) (ショパン)
07スケルツォ第2番変ロ短調op.31 (ショパン)
086つのポーランドの歌S.480〜第5曲 私のいとしい人 (ショパン/リスト編)
096つのポーランドの歌S.480〜第1曲 乙女の願い (ショパン/リスト編)
10夜想曲「夢の中に」S.207 (リスト)
11夜のガスパール (アロイジウス・ベルトランにもとづくピアノのための3つの詩) (ラヴェル)