ミニ・レビュー
ピリオド楽器のアンサンブルを従えて、モダン・チェロがソロを自在にうたう。なんだか凄い世界になってきた。ケラスもオケも真っ当な、ややドイツ風にかっちりとした音楽を奏でているのだが、両者が合体したところの化学反応が実に面白い。これには“赤毛の司祭”様も仰け反ることでしょう。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01「テンペのドリッラ」RV.709〜シンフォニア ハ長調
02協奏曲ト短調RV.416〜2つのヴァイオリン、チェロのための
カルダーラ:
03「我らの主、イエス・キリストの受難」〜シンフォニア第12番イ短調
ヴィヴァルディ:
04チェロ協奏曲へ長調RV.412
05協奏曲ハ長調RV.114
06チェロとファゴットのための協奏曲ホ短調RV.409
07協奏曲ニ短調RV.565〜2つのヴァイオリン、チェロのための
08チェロ協奏曲ロ短調RV.424
カルダーラ:
09「苦痛を受けし聖エレナ」〜シンフォニア第6番ト短調
ヴィヴァルディ:
10チェロ協奏曲イ短調RV.419
演奏
ジャン=ギアン・ケラス(VC) ゲオルク・カッルヴァイト指揮 ベルリン古楽アカデミー