ミニ・レビュー
ウィーンの大御所、デームス、バドゥラ=スコダによる『ふたりのピアニストのための作品集』。ピアノはモーツァルト時代の音を彷彿とさせるA.ヴァルター製。オリジナル楽器特有の愛らしい音色で奏でられる音楽の何と幸せなことか。ふたりの語らいは決して機械的にならない。そこが愉しい。
ガイドコメント
1950年代にグルダとともに“ウィーンの三羽ガラス”と称されたバドゥラ・スコダとデームスによるアルバム。18世紀ウィーン製フォルテピアノを奏して、長年のパートナーシップの結実ともいうべき絶妙なアンサンブルを繰り広げている。
収録曲
モーツァルト:
012台のピアノのためのソナタ ニ長調K.448
02ピアノ連弾のための変奏曲ト長調K.501
03ファンタジア (幻想曲)ハ短調K.396
04ファンタジア (幻想曲)ニ短調K.397
052台のピアノのためのラルゲットとアレグロK.deest
06ファンタジア (幻想曲)ハ短調K.475
演奏
パウル・バドゥラ・スコダ,イェルク・デームス(HF)