ガイドコメント
ソロ・キャリア10周年記念ベスト。ソロ・デビュー作「the end of shite」からのシングル23枚に加え、未発表音源「MY HAND」や10周年を飾る新曲、アルバム初収録「ワンダーライン」など全27曲を収めた豪華盤だ。
収録曲
[Disc 1]
01MY HAND
コンプリート・シングル・コレクション『POWERS OF TEN』に初収録された未発表音源。YUKI本人が初めて書いた曲で、10年前に収録。アルバムの幕開けにふさわしい、これから何かが始まるようなワクワク感に満ちたポップ・ソングだ。
02the end of shite
日暮愛葉が詞曲を手がけた、ジュディマリ解散後の2002年2月発表のソロ・デビュー・シングル。太いベース・ラインを軸にしたキュートなロック・チューンだ。セクシーな歌唱とともに、YUKIがスカートに手を入れて……という過激なPVも物議を醸したのが印象的。
03プリズム
アンディ・スターマーが作曲を、本人が作詞を手がけた2002年3月リリースの2ndシングル。ソロ活動がスタートした彼女の新鮮な気持ちと周囲への感謝、未来を信じる気持ちが丁寧に綴られた、ハートウォーミングな一曲だ。
0466db
本人が作詞作曲を手がけた、2002年6月発表の3rdシングル。“雨は昨日から 降り続けて”という冒頭の歌詞にぴったりの、気だるさが漂うロー・テンポでスタートするが、徐々に躍動感あふれる音へと変化。茂木欣一(東京スカパラダイスオーケストラ)が参加。
05スタンドアップ!シスター
作詞を本人が、作曲をナンバキイチロウが担当した2002年11月リリースの4thシングル。JUDY AND MARY時代には高い音で張る声を聴かせることが多かったが、ここでは低音で落ち着いた声を披露している。女子たちよ、立ち上がれ! と叫ぶ応援歌だ。
06センチメンタルジャーニー
“アイゴン”こと會田茂一がプロデュースを手がけた2003年2月リリースの5thシングル。“さよならは言わないで いつかまたどこかで逢えるかしら”というフレーズが印象的な、映画のようなストーリー性のある本人による歌詞が心に響く。
07ハミングバード
Caravanが曲を手がけた2003年3月発表の6thシングル。スタジオでまず歌い、その場でサウンドの方向性を探っていくという方法で生み出された、優雅なストリングスの音色とオーガニックなサウンドが心地よい。愛情と友情の狭間で揺れる乙女心を綴っている。
08Home Sweet Home
映画『劇場版 NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!』主題歌のために書き下ろした、2004年8月リリースの7thシングル。フルオーケストラばりの総勢22名による弦楽器をフィーチャーした、壮大なバラードだ。
09ハローグッバイ
後に多くの作品でタッグを組むことになる蔦谷好位置が作曲を、YUKIと蔦谷好位置が作詞を手がけた2004年11月発表の8thシングル。花王「エッセンシャル」CMソングとしてオンエアされ広く聴かれることとなった、センチメンタルなポップ・チューンだ。
10JOY
復活第1弾シングル「ハローグッバイ」に続いて蔦谷好位置が作曲を手がけたナンバーにして、9枚目のシングル。もともとバンドをやっていた彼女が、打ち込みの音の魅力に目覚めたのはこの頃だったとか。躍動感のあるみずみずしいサウンドが心地よい。
11長い夢
本人がうさぎとコラボレートしたソニー・エリクソン「au W31S」CMソングとなった10thシングル。この頃はレコーディングが楽しくて仕方がなかったと本人が語るように、疾走感あふれるダンサブルなビートに乗った生き生きとしたヴォーカルが印象的だ。
12ドラマチック
サウンドを手がけたのは「JOY」「長い夢」に引き続き蔦谷好位置。メルヘンチックでポップなメロディがクセになる。フジテレビ系アニメ『ハチミツとクローバー』オープニング・テーマに起用の2005年6月リリースの11thシングル。
13歓びの種
優雅なストリングスの音色としなやかなメロディがハートウォーミングなスロー・テンポのポップ・ソング。“陽だまり”“暖かい大地”など、オーガニックな言葉を紡いだ歌詞も心地よい。映画『タッチ』主題歌に起用の2005年9月リリースの12thシングル。
14Rainbow st. (super session)
1stアルバム『PRISMIC』収録曲「Rainbow st.」のオリジナル・ヴァージョン。ズボンズとセッションするなかで即興で歌を入れていったという、スリリングな展開のサイケな楽曲に仕上がっている。虹を越えて愛する君の元へ行こうと歌うラヴ・ソング。
[Disc 2]
01メランコリニスタ
花王「エッセンシャル ダメージケア」CMソングとなったソロ13thシングル。作詞を本人が、作曲は蔦谷好位置が担当。80'sへのオマージュを交え、ちょっぴり切ないポップなサウンドが広がる。落ち込み気味の君たちへ、退屈けとばせ! と励ます歌だ。
02ふがいないや
作曲は蔦谷好位置。“ふがいないや。いや。”“つらいなあ。嫌。嫌。”とネガティヴなワードをちりばめながらもポップに仕上げた自作詞に注目。フジテレビ系アニメ『ハチミツとクローバーII』オープニング・テーマ起用の2006年8月リリースの14thシングル。
03星屑サンセット
舘ひろし主演のTBS系ドラマ『パパとムスメの7日間』主題歌として書き下ろされた、2007年8月リリースの15thシングル。躍動感あふれるギターやハートウォーミングなストリングスに乗せた伸び伸びとしたヴォーカルが心地よい楽曲だ。
04ワンダーライン
本人出演のNTT DoCoMo「N905i」CMソングとなった16枚目のシングル。“人と人を繋ぐ線”をテーマにしたファンタジックな歌詞は本人によるもの。エモーショナルなストリングス・アレンジとエレクトロなサウンドがポップにブレンドされている。
05汽車に乗って
大川カズトを作曲に迎えた、マンドリンの音色とリッチなストリングスが牧歌的なスロー・ナンバー。歌詞はYUKI本人が手がけており、フィクションを意識していた時期を経て、プライベートな自分について綴っている。2008年リリースの17thシングル。
06ランデヴー
2009年3月リリースの18枚目のシングル。“綱渡りのランデヴー”という歌詞に象徴される、ギリギリな恋の物語を描いたロマンティックなラヴ・ソングだ。思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディがクセになる。
07COSMIC BOX
映画『曲がれ!スプーン』主題歌として書き下ろした19枚目のシングル。ピアノで始まるイントロから幕を開けクルクルと表情を変えていくサウンドは、“生で演奏することにこだわった”というとおり、温もりと躍動感に満ちた名曲に仕上がっている。
08うれしくって抱きあうよ
2010年2月発表の20thシングル。作曲は「星屑サンセット」などを手がけたmugenが担当。畳み掛けるようなメロディが高揚感を煽る、AORテイストのナンバーだ。やわらかな言葉で愛を歌うが、“なんて卑猥なんだ”と自ら告げるのも彼女ならではの愛嬌だ。
092人のストーリー
“男性目線”で描かれた同棲するカップルの物語をテーマに、本人が作詞を手がけている。やや低音を強めに歌っているのもそのせいか。シンプルかつ温もりあふれるロック・ナンバーに仕上がっている。2010年9月リリースの21枚目のシングル。
10ひみつ
2011年4月リリースの22枚目のシングル。作詞はこれまで同様に本人が手がけているが、これまでの抽象的なイメージを伝える歌詞とは違って、具体的な描写になっているのが印象的。ロマンティックなラヴ・ソングだ。
11Hello!
2011年7月発表の23rdシングル。歌詞の前半を3.11以降、後半を3.11以後に書いたという、YUKI流のトピカル・ソング。“くだらない じょうだんで わらいあおう”などの歌詞を、ピースフルなメロディに乗せて歌っている。
12世界はただ、輝いて
ソロ・デビューから10年を経ることができたことへの感謝の気持ちを込めたポップ・チューン。歌詞には、今まで歌ってきた曲のタイトルがところどころに入っている。間奏部分の台詞は、ライヴで大盛り上がりになること間違いなし。
13大人になって
1stアルバム『PRISMIC』に収録の「愛に生きて」と同時期に弾き語りで作ったという、本人作詞作曲によるナンバー。故郷、函館への気持ちを綴った歌詞は切なさをたたえている。アイゴンこと會田茂一がプロデュースを担当。
[Disc 3]〈DVD〉
01Hello! (music video)
02ゆきんこ around the worldシーズン2