ミニ・レビュー
室内オケを加えた大編成による“協奏曲”だが、音の姿はいわば合奏協奏。クインテットによるジャズの形と音色や響きの厚みを加えたアンサンブルが交代しながら、何かを描出するというより6大陸の名前が誘うフワとしたイメージで音を動かす。余禄のソロの、響きの感触だけ、という音が耳に残る。
ガイドコメント
ジャズ華やかなりしころから活躍するチック・コリアが2012年に発表した新境地。ジャズ・コンボとオーケストラの融合した協奏曲をDISC 1に、二枚目には従来のスタイルによるスタンダードなどを収録。
収録曲
[Disc 1]〈協奏曲「大陸」(ジャズ・クインテット&室内オーケストラのための)〉
01AFRICA
02EUROPE
03AUSTRALIA
04AMERICA
05ASIA
06ANTARCTICA
[Disc 2]〈クインテット&ソロ・ピアノ〉
01LOTUS BLOSSOM
02BLUE BOSSA
03WHAT'S THIS?
04JUST FRIENDS
05SOLO CONTINUUM 31
06SOLO CONTINUUM 42
07SOLO CONTINUUM 53
08SOLO CONTINUUM 64
09SOLO CONTINUUM 75
10SOLO CONTINUUM 86
11SOLO CONTINUUM 97
12SOLO CONTINUUM 108
13SOLO CONTINUUM 119
14SOLO CONTINUUM 1310
15SOLO CONTINUUM 1411
演奏
チック・コリア(P) スティーヴ・デイヴィス(TB) ティム・ガーランド(SS,BS-CL,FL) ハンス・グラヴィシュニク(B) マーカス・ギルモア(DS) スティーヴン・マーキュリオ(指揮) 室内オーケストラ 他