ミニ・レビュー
ナガノもまた古楽器奏法を取り入れてベートーヴェンを進行中。とはいえ、彼の良いところは、いかにも古楽器奏法ですといった押しつけがましさがないところ。響きはあくまで洗練され、流麗に仕上げられている。前後にナレーションが入っている異色盤でもある。
ガイドコメント
ケント・ナガノとモントリオールso.のベートーヴェン・シリーズ第4弾。メゾン・サンフォニーク・ド・モントリオールでのこけら落としコンサートのライヴ録音だ。朗読を加えるなど、ケントならではのこだわりを見せた緊張感のある演奏が楽しめる。
収録曲
01イントロダクション (ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」第4楽章より)
02朗読「どこに消えてしまったのだ、我が革命の友よ」 (英語)
03交響曲第9番ニ短調op.125「合唱」 (ベートーヴェン)
04朗読「どこに消えてしまったのだ、我が革命の友よ」 (仏語)
演奏
(1)(3)ケント・ナガノ指揮 モントリオール交響楽団 エリン・ウォール(S) 藤村実穂子(MS) サイモン・オニール(T) ミハイル・ペトレンコ(BS) モントリオール交響楽団合唱団 ターフェルムジーク室内合唱団 (2)(4)ヤン・マーテル(朗読)