ミニ・レビュー
3年半ぶり通算34枚目のCDシングルはトリプルA面仕様。映画『僕等がいた』の前編主題歌「祈り〜涙の軌道」と後編主題歌「pieces」は優しいまなざしに満ちた美しいバラード。「End of the day」は初期ミスチルを思わせる感動的なポップ・ナンバーで、涙目の前向きな笑顔が目に浮かぶ仕上がり。
ガイドコメント
前作「HANABI」以来約3年半ぶりとなる、2012年4月18日リリースのシングル。生田斗真&吉高由里子主演映画『僕等がいた』前・後篇それぞれの主題歌「祈り 〜涙の軌道」「pieces」と「End of the day」とのトリプルA面だ。
収録曲
01祈り〜涙の軌道
小畑友紀のコミックを映画化した『僕等がいた 前編』主題歌の34thシングル。これぞミスチル、というようなドラマティックなミディアム・バラード。“笹舟のような祈りを浮かべればいい”、という情感豊かなフレーズが秀逸だ。
02End of the day
「祈り 〜涙の軌道」「pieces」とのトリプルA面として発表の34thシングル。かき鳴らすアコースティックギターを中心に、ハーモニカやアコーディオンが絡む疾走感のあるナンバー。ひとりごちるような前半から、躍動感のあるサビへの変化が楽しい。
03pieces
小畑友紀のコミックを映画化した『僕等がいた 後編』主題歌の34thシングル。失くしたピースによる空白はこれから描く夢のための余白なんだと歌う真っ直ぐな桜井の歌声と、それを優しく包み込むようなサウンドとの対比が絶妙。