ミニ・レビュー
ダンス音楽を馬鹿にしてはいかんぜよ! とアーノンクール翁は仰います。巨匠2年ぶりの新作、CMVとしては初めて19世紀レパートリーに踏み出した録音、ウィーン楽友協会所蔵の原典譜・初版譜の使用、各種トランペット、クラリネットの活用などなど、すべてが見事にめっぽう楽しいアルバムに収束。
ガイドコメント
オーストリアが誇る巨匠、アーノンクールによるワルツの変遷をたどったコンセプト・アルバム。モーツァルト、J.シュトラウス1世に加え“ワルツの始祖”とも称されるJ.ランナーを収録。革新的な演奏で新たな側面を見出している。。
収録曲
[Disc 1]
モーツァルト:
012つのコントルダンスK.603〜第1曲 ニ長調
025つのコントルダンスK.609〜第1曲 ハ長調「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」
035つのコントルダンスK.609〜第4曲 ハ長調
046つのドイツ舞曲K.571
J.シュトラウス1世:
05ラデツキー行進曲op.228
06ケッテンブリュッケ・ワルツ第1番op.4
07羊飼いのカドリーユop.217
08「パリの謝肉祭」ギャロップop.100
09パガニーニ風ワルツop.11
[Disc 2]
ランナー:
01サヴェリオ・メルカダンテによるパ・ド・ヌフ
02憧れのマズルカop.89
03ハンス・イェーゲル・ポルカop.194
04マラプー・ギャロップop.148a
05ワルツ「魔女のダンス」op.203
06バレエ「コルソ・ドナーティ」〜行進曲
07チェリート・ポルカop.189
08狩りのギャロップop.82
09ワルツ「シェーンブルンの人々」op.200
演奏
ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス