ミニ・レビュー
ミロシュは83年モンテネグロ生まれでイギリスで学び、コンクールやらなんやらで受賞を重ねてきた注目のギタリストだ。“情熱”が謳い文句のようだが、それ以上に濃やかな表情と繊細で美しい弱音が印象的だ。バリバリ弾くんじゃなくて、感情の盛り上げ方がうまい。表現に奥行きがあるのだ。★
ガイドコメント
その甘いマスクと超絶技巧でヨーロッパを席巻したギタリスト、ミロシュの日本デビュー盤。「禁じられた遊び」「アルハンブラの思い出」といった有名曲に加え、「アラビア風奇想曲」といった難曲も収録。ミロシュの実力の高さをじっくりと味わえる。
収録曲
01「スペイン組曲」op.47〜第5曲 アストゥリアス (伝説) (アルベニス/ルーウィン編)
02アルハンブラの思い出 (タレガ)
03「スペイン組曲」op.47〜第3曲 セビーリャ (アルベニス)
04ラグリマ (涙) (タレガ)
05ロマンス (禁じられた遊び) (作者不詳/ヘイゼル編)
06アデリータ (タレガ)
07「スペイン組曲」op.47〜第1曲 グラナダ (セレナータ) (アルベニス/ルーウィン編)
08「コユンババ」op.19 (ドメニコーニ)
09「エピタフィオス」〜第3曲 5月の日 (テオドラキス)
10「エピタフィオス」〜第4曲 わが星は消えて (テオドラキス)
11アラビア風奇想曲 (タレガ)
12「カタルーニャ民謡集」〜アメリアの遺言 (リョベート)
13「スペイン舞曲集」〜第5曲 アンダルーサ (グラナードス/ルーウィン編)
14「スペイン舞曲集」〜第2曲 オリエンタル (グラナードス/ルーウィン編)
演奏
ミロシュ(G) (5)ポール・ワトキンス指揮 イギリス室内管弦楽団