ミニ・レビュー
極上のアンコール曲集(19曲)だ。否、一夜のコンサートを聴いたような充実感で満たされるアルバムといってもいい。超絶曲で驚愕させ、しっとりとした抒情曲で泣かせ、ポップな曲でほっとさせる。緩急自在な“落としどころ”を心得た演奏の妙味を感じる。ユジャ・ワンの独壇場である。★
ガイドコメント
華麗なる超絶技巧で注目を集める女流ピアニスト、ユジャ・ワンのアルバム。デュカス「魔法使いの弟子」をはじめ、ラフマニノフやグルックなど“アンコール・ピース”を集めた魅力的な一枚となっている。
収録曲
01練習曲集「音の絵」イ短調op.39-6 (ラフマニノフ)
02練習曲集「音の絵」ロ短調op.39-4 (ラフマニノフ)
03エレジー変ホ短調op.3-1 (幻想的小品集より) (ラフマニノフ)
04練習曲集「音の絵」変ホ短調op.39-5 (ラフマニノフ)
05ソナタ ト長調K.455 (D.スカルラッティ)
06歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」〜メロディ (精霊の踊り) (グルック/ズガン編)
07組曲「イベリア」第2集〜トリアーナ (アルベニス)
08「カルメン」の主題による変奏曲 (ホワイト・ハウス・ヴァージョン) (ビゼー/ホロヴィッツ編
09糸を紡ぐグレートヒェンD.118 (シューベルト/リスト編)
10トリッチ・トラッチ・ポルカop.214 (J.シュトラウス2世/シフラ編)
11ワルツ嬰ハ短調op.64-2 (ショパン)
12魔法使いの弟子 (デュカス/スタウ編)
13前奏曲ロ長調op.11-11 (スクリャービン)
14前奏曲ロ短調op.13-6 (スクリャービン)
15前奏曲嬰ト短調op.11-12 (スクリャービン)
16練習曲嬰ト短調op.8-9 (スクリャービン)
17詩曲嬰ヘ長調op.32-1 (スクリャービン)
18死の舞踏op.40 (サン=サーンス/ホロヴィッツ編)
19二人でお茶を