ミニ・レビュー
最新の“HRカッティング”によって再発売されたもの。そのせいか、弦の音が非常に艶やかで刺激臭がない。演奏は素晴らしい。細部が緻密に追い込まれているのは言うまでもないが、ウィーンの香りをはなち、朗々と歌っているのはさすがである。お勧め。
ガイドコメント
“最もウィーンらしい室内楽グループ”とも評されるウィーンSQの弦楽四重奏曲集。ツェムリンスキー、ベルク、ウェーベルンと新ウィーン楽派の主要作曲家3人の作品を収録。流麗な弦の響きは秀逸。
収録曲
01弦楽四重奏曲第1番イ長調op.4 (ツェムリンスキー)
02弦楽四重奏曲op.3 (ベルク)
03弦楽四重奏のための5つの楽章op.5 (ウェーベルン)
演奏
ウィーン弦楽四重奏団(ウェルナー・ヒンク,フーベルト・クロイザマー(VN) クラウス・パイシュタイナー(VA) フリッツ・ドレシャル(VC))
録音
(1)88.4 (2)88.10,89.1 (3)88.6