ミニ・レビュー
アンヘレス(1923〜2005)は往年の名ソプラノ。幾度も再発された名盤が高音質で再登場。前半のリートは喉が温まっていないところもあるが、後半のスペインもので一気にヒートアップ、変幻自在な歌唱で客席を大いに沸かせている。歴史的な瞬間を収めた貴重な音源だ。★
ガイドコメント
スペインの名ソプラノ、アンヘレスが86年に行なった東京公演の模様を収録。伸びやかな歌声はもちろん、弾き語りでのカリェハ「さらばグラナダ」など、語り継がれる感動の名演を会場の雰囲気そのままに収める。
収録曲
01「メアリ・スチュアート歌曲集」op.135 (シューマン)
02シルヴィアにop.106-4 D.891 (シューベルト)
03子守歌op.98-2 D.498 (シューベルト)
04セレナードop.129-4 D.957 (シューベルト)
05連祷D.343 (シューベルト)
06至福D.433 (シューベルト)
07「17のポーランドの歌」op.74〜指輪op.74-14 (ショパン)
08「17のポーランドの歌」op.74〜おとめの願いop.74-1 (ショパン)
09あなたの青い瞳op.59-8 (ブラームス)
10調べのようにop.105-1 (ブラームス)
11歌の翼にop.34-2 (メンデルスゾーン)
12「夢のたたかい」〜君の上にはただ花ばかり (モンポウ)
13「昔風のスペイン歌曲集」〜ゴヤの美女 (グラナドス)
14「昔風のスペイン歌曲集」〜町をぶらつく (グラナドス)
15「黒人の歌」〜黒人の子守歌 (モンサルバージェ)
16「黒人の歌」〜ハバナの小唄 (モンサルバージェ)
17「20のスペイン民謡」〜パーニョ・ムルシアーノ (ニン)
18「7つのスペイン民謡」〜ムルシア地方のセギディーリャ (ファリャ)
19「7つのスペイン民謡」〜ポロ (ファリャ)
20エル・トリピリ (ラセルナ/ロマ編)
21歌劇「カルメン」〜セビリャの城壁の近くに (ビゼー)
22さらばグラナダ (カリェハ)
演奏
ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス((S) (22)(G)) (1)〜(21)マニュエル・ガルシア・モランテ(P)