ミニ・レビュー
デビューにモーツァルトを選んだところで、中国の神童にありがちな曲芸的パフォーマンスと無縁に。今回のひとひねりした編曲ものでは、原曲の意図をしっかりと把握した上で、リストの編曲を楽しんでいるような余裕すら聴こえる。本当の天才に年齢は関係ないのだと思わされる。
ガイドコメント
ボストン音楽院に留学して、そのテクニックと音楽性に一段と磨きがかかった牛牛(ニュウニュウ)の3枚目のアルバム。彼のテクニックが堪能できるリストの編曲ものを集めている。15歳の輝かしい記録だ。
収録曲
リスト(編曲):
01死の舞踏S.555 (サン=サーンス/リスト&ホロヴィッツ編曲)
02歌曲集「冬の旅」〜郵便馬車S.561-4 (シューベルト)
03歌曲集「冬の旅」〜菩提樹S.561-7 (シューベルト)
04歌曲集「美しき水車小屋の娘」〜さすらいS.565-1 (シューベルト)
05セレナード (聞け、聞け、ひばりよ)S.558-9 (シューベルト)
06魔王S.558-4 (シューベルト)
07「パガニーニによる大練習曲」〜第2番 (アンダンテ) (パガニーニ)
08「パガニーニによる大練習曲」〜第3番 (ラ・カンパネラ) (パガニーニ)
09「パガニーニによる大練習曲」〜第6番 (主題と変奏) (パガニーニ)
10楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜イゾルデの愛の死S.447 (ワーグナー)
11歌劇「さまよえるオランダ人」〜紡ぎ歌S.440 (ワーグナー)
12歌劇「タンホイザー」〜夕星の歌 (レチタティーヴォとロマンス) (ワーグナー)
13愛の夢第3番変イ長調S.541-3 (リスト)
14半音階的大ギャロップS.219 (リスト)
15白鳥 (サン=サーンス/ゴドフスキー編曲)