ミニ・レビュー
凄い! ルガーノ音楽祭2011のライヴ。ラヴェルの「ラ・ヴァルス」で炸裂するピアノに圧倒され、ピアノ協奏曲の自在に飛び交うタッチに背筋がゾクゾク。その一方で、友人たちを巧みに誘導しながら迫真のアンサンブルを展開する。アルゲリッチほど個性と柔軟さが同居する音楽家を他に知らない。
ガイドコメント
2002年から始まったアルゲリッチ主宰のルガーノ・フェスティヴァル・シリーズの10枚目。アルゲリッチによるラヴェルのピアノ協奏曲を筆頭に、若手ソリストたちと世界的アーティストの共演は聴きもの。
収録曲
[Disc 1]
01ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調op.30-3 (ベートーヴェン)
024手のためのピアノ・ソナタ ヘ長調K.497 (モーツァルト)
03ピアノ三重奏曲第27番ハ長調Hob.15-27 (J.ハイドン)
04幻想小曲集op.73 (シューマン)
[Disc 2]
01悲愴協奏曲S.258 (リスト)
02悲しみの三重奏曲第2番ニ短調op.9 (ラフマニノフ)
03「モスクワ・チェリョームシキ」組曲op.105 (ショスタコーヴィチ)
[Disc 3]
01ラ・ヴァルス (ラヴェル)
02ピアノ協奏曲ト長調 (ラヴェル)
03ピアノ五重奏曲ト短調op.34 (ザレンプスキ)
演奏
[1] (1)(2)(4) [2] (1) [3] マルタ・アルゲリッチ,(2)クリスティーナ・マーロン,(3)ポリーナ・レスチェンコ, [2] (1)リーリャ・ジルベルシテイン,(2)デニス・コジュヒン,(3)ジョルジア・トマッシ,カルロ・マリア・グリグオーリ,アレッサンドロ・ステッラ, [3] (1)セルジオ・ティエンポ(P) [1] (1) [2] (2)ルノー・カピュソン, [1] (3)アリッサ・マルグリス, [3] (3)リシュア・ホール,ドーラ・シウヴァルツベルク(VN) [3] (3)リダ・チェン(VA) [1] (4) [3] (3)ゴーティエ・カピュソン, [1] (3)ユリアン・ステッケル, [2] (2)ヤン・ルビノワ(VC) [3] (2)ヤツェク・カスプシク指揮 スイス・イタリア管弦楽団